古都・京都の栄華を象徴する京友禅は、絢爛豪華。
そのデザイン性は、ずっと日本人のハレの日を支えてきました。しかし日本人のアイデンティティが薄れるにつれて、その感性も、文化と共に失われつつあります。日常的で身近なものに覆われていく日本。
その日本に、いま必要なのは心を満たしてくれる豊かさだと思うのです。それは、いつかの京都にあった華やかで美しい姿なのではないでしょうか?
KYOTO
KENRANは、これまで京友禅のデザインとして描かれてきた絢爛豪華な作品を、いまあるものに掛け合わせて、現代にその文化的価値を受け継いでいくことを目指したプロジェクトです。日本が紡いできた華やかで美しい感性が、日本の豊かさを再生する。
それをKYOTO KENRANで成し遂げていきたいと思います。
伝統産業が衰退する中、その文化を再解釈してデジタル化によって乗り越えようとする考えが生まれています。そこで、これまで職人の手元に散在しアーカイブ化されていなかった京友禅のデザインをデータ化し、商業利用やデジタル映像制作の素材など広く活用できるように、京友禅の意匠を現代に受け継いでいく取り組みを始めています。